映画「バクダッド・カフェ」 まだ評価がありません

バクダッド・カフェ

監督P・アドロンが、「シュガーベイビー」に続き、女優M・ゼーゲブレヒトと組んで創った、砂漠に芽生えた女と女の友情の物語。
アメリカ、ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ道筋にあるモハヴェ砂漠のはずれ。
そこにある、取り残された様な寂しげなモーテル“バクダット・カフェ”。
ここをきりもりしている黒人女のブレンダは、役に立たない夫、自分勝手な子供達、使用人、モーテルに居着いた住人たちにいつも腹を立てていた。
そんなある日、ひとりの太ったドイツ女がやって来るが……。

◆引用:Yahoo!映画

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バグダッド・カフェの評価・感想

カフェっていうから、オシャレ〜なやつを想像していたのですが、
始まって30秒も経たない内にそれが打ち消されました。

え?砂漠?

そうです、砂漠のはずれに存在する、
モーテル兼ガソリンスタンド兼カフェ。

オシャレのカケラもない、少し小汚い印象のするお店。

イライラが絶えない女房。

それに我慢しながらも、いつ爆発するか分からない亭主。

誰といる時もイヤホンで音楽を聴いているワガママ娘。

ピアノを愛する息子。

この中では割とマシなキャラの使用人。

後はモーテルに居着いた住人たち。

でも特に大きなドラマがあるわけではなくて、
この作品を良さを伝えるのって凄く難しい。

何ていったって物語に中身がないから。

何かを描くときに必ずと言っても良いほど付いてくる
起承転結でさえもこの映画には存在しません。

見る人によっては退屈かもしれません。

この映画で何が伝えられているのかなって考えた時に、
パッと出てきたのが誠実に行けていれば、
人生良い事がいつかは起こりますということかな。

そして何もない感じをいかに愛せるか。

どこか小説を読んでいるかのようで、ダラダラ映像が流れていて、
中身も何もない映画とは違って、どこまでも深読みが出来る作品。

何かドーンとしたものを期待していると
あっという間に映画は終わってしまいます。

正にヨーロッパの映画といった印象。

今は無き西ドイツ制作の作品ですからね。

深読みできるからこそ、私はこの作品に出てくる
女主人のことを批判出来ないのだなと。

別にね、似通ってるとかじゃないんですよ。

でも、これをどう我慢できようかなんて
観ていて彼女に対して共感してしまう。

でも彼女自身もそれを分かっていて、
どこかで抑えなければいつかは悪い方向へ傾いてしまうって。

だからドイツ人の女性が来たことは彼女にとっては救いであったし、
そのドイツ人も彼女がいてある意味救いだったのかもしれない。

この作品の良いところって結局何かって問われたら、
多分ね人間臭さだと思うの。

限りなく現実に近いキャラクターたち。

でもこんなキャラクターがいたら鬱陶しいのだろうなというのが、
ワザと描かれているよね。

だってモーテルなのに汚いとか、カフェなのに汚いとか、
女主人は常にキレてるとか。

そんな所嫌じゃないですか。

でも実際にありそうですよね。

部屋にゴキブリが出たり、布団には誰かしらの髪の毛が残っていたり。

まあ見聞きしたことなんですけど。

だからそういうのってあり得るわけで、
限りなく現実に近い世界なんですよ、ここに描かれているのは。

何となくですけど、親近感が湧いたりするのはそのせいなのかなと。

でも、限りなく近いってだけなので、そこが肝なんですね。

だって、普通の物語観てても飽きちゃいますよ。

誰かの私生活を覗いちゃいました。

とか誰も興味ない。

ミニシアター系の火付け役となったらしいです、この作品。

ミニシアター系って何ぞ?って話になりますけど、こんなのらしい。

私も詳しくは知りませんが、少なくともハリウッドで
バコンっと宣伝されるようなものではないことは確か。

何よりも主題歌である”Calling You”は名曲中の名曲。

今まで80を超えるアーティストにカヴァーされているのですが、
1番有名なのはCeline Dionによるカヴァー。

劇中でもこの曲は要所要所で使われているので、嫌でも耳に残ります。

”ミニシアター系”好きって方には必見の1作ですし、
そうじゃない方にも観て頂きたい作品。

個人的評価で言えば、5段階で星4.3と言ったところですかね。

“俺、オシャレですよ”

ってアピールするならこの作品はピッタリかもしれません(笑)。

是非、ご覧ください。

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