映画「インビクタス 負けざる者たち」 まだ評価がありません

インビクタス

映画作りにかけて、確固たる哲学を持って数々の社会派の作品も手がける、
クリント・イーストウッド監督がアパルトヘイトをテーマにした作品です。

原作は、ジョン・カーリンのノンフィクション小説です。

私は、2015年の愛知万博の時、
南アフリカ館でスタッフの方とマンデラのお話をしたこともあり、
マンデラの生き方にもとても関心がありました。

何年か前、南アフリカのアパルトヘイトに対し、
「歌を武器」に闘った人々をテーマにした
「アマンドラ! 希望の歌」という
ドキュメンタリー映画を観たことがありました。

とても感動して、それ以来、南アフリカの人々のことが
心に引っかかっていたのです。

多くの犠牲を払いながらも、不屈の精神で
アパルトヘイトの解除を勝ち取った南アフリカの人々。

その後の実在のラグビー・チーム、スプリングボクスと
ネルソン・マンデラ氏の交流を通して、
マンデラの人間像と南アフリカの人々を浮き彫りにした作品です。

インビクタスのあらすじ

長年、人種隔離政策、「アパルトヘイト」で苦しんできた南アフリカの黒人たち。

アパルトヘイト反対闘争の先頭に立ってきた優れたリーダー、
ネルソン・マンデラは、国際世論によって アパルトヘイトが廃止され、
ようやく解放されることとなりました。

ロベン島での監獄生活は27年もの長期に及ぶものでしたが、
不屈の精神で乗りきります。

マンデラは「インビクタス」という詩の一節、
「私は我が運命の支配者、我が魂の指揮官なのだ」という言葉で
自らを鼓舞してきたのです。

ロベン島から解放されたマンデラは、圧倒的な支持で
南アフリカ初の黒人大統領となります。

当時の南アフリカは、経済問題をはじめ、
問題は山積みの状況でした。

この難問の解決のためには、
黒人と白人の垣根を取り払うことができるかどうかが
鍵を握ると考えたマンデラ。

一計を案じます。

国民の心を一つにまとめる秘策。

そのエネルギーは祝祭から生まれる、と考えたのです。

それは、南アフリカがホスト国となった
ラグビーワールドカップでの優勝を勝ち取ることでした。

ラグビーは、イギリスで発祥していることから、
白人好みのスポーツであり、
黒人にはアパルトヘイトの象徴とも言えるものでした。

当然、黒人勢力からは、反発の声が上がります。

「今は卑屈な復讐を果たす時ではない」と
反発する黒人たちを説得し、マンデラはこの作戦を展開しました。

まずは、スプリングボクスの主将、ピエールを自宅に招き、
気さくに語り合い、ピエールに真意を伝え、
共にこの作戦を遂行することを提案します。

その作戦とは、各地の黒人地区の子どもたちにラグビーを教えること。

最初は渋々だった選手たちも、子どもたちとのふれあいの中で、
どんどん変わっていき、士気も高まっていったのです。

その結果、マンデラの願い通り、
奇跡的な初出場、初優勝の栄冠を手にすることになりました。

そして、このことを通して、国民のわだかまりも
少しずつなくなっていくことになりました。

インビクタスの評価・感想

ネルソン・マンデラを演じた、
モーガン・フリーマンの熱演がとても印象的でした。

彼は、実生活でもマンデラと親交があるとのことで
この作品を撮る際に、マンデラから自分の役は、
「モーガン・フリーマンに是非。」と指名されてもいたそうです。

立ち居ふるまいがマンデラそっくりで、
まるでそこにマンデラがいるかのようでした。

マンデラの天命、それは黒人と白人の壁を越えること。

そう、言えるのではないでしょうか?

フリーマンの演技には、人間的にスケールの大きなマンデラの
威厳に満ちた存在感も感じられ、
あらためて、その演技の素晴らしさに感心しました。

マンデラが収容されていた実際のロベン島の独房のシーンもありました。

こんな狭い所に押し込まれ、それでも希望を失わず、
絶えず、前向きに考えられる、というのは、相当の精神力だと、
あらためて、マンデラの偉大さを痛感しました。

一方、ラグビー・チームのキャプテンはマット・デイモンが演じました。

マット・デイモンは、この作品に出演できたことをとても誇りに思っていたそうです。

それは、圧倒的なスケールで南アフリカの改革を成し遂げた偉大なリーダー、
マンデラと南アフリカの人々を心から尊敬しているからです。

このことは、パンフレットに書かれていました。

私も「アマンドラ! 希望の歌」を観て以来、
南アフリカの人々の自己の尊厳をかけた闘いぶりと
偉大な指導者マンデラのことをもっと知りたい、と思っていました。

ラストの初優勝の歓喜にわき上がる、シーンが圧巻でした。

文句なしの5つ星です。

読者さんの評判・口コミ

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ