映画「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」 まだ評価がありません

ジャック・リーチャー

トム・クルーズが退役軍人の元秘密捜査官を演じた「アウトロー」の続編、
「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」。

監督は「ラストサムライ」のエドワード・ズウィック。

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ジャック・リーチャーのあらすじ

アメリカ軍の優秀な秘密捜査官だったものの、今では街から街へとあてもなくさまよう生活を送っているジャック・リーチャー(トム・クルーズ)。
ある店でトラブルに見舞われた上に保安官に連行されそうになった彼は、自分をめぐる何かしらの陰謀が動きだしているのを察知する。
やがて彼は、元同僚であったターナー少佐(コビー・スマルダーズ)を訪ねるが、彼女がスパイ容疑を掛けられて逮捕されたことを知る。
ターナーを救い出して共に事態の真相を追ううちに、軍内部に不穏な動きのあることをつかむが……。

◆引用:Yahoo!映画

ジャック・リーチャーの評価・感想

疑似家族の逃走劇。

全編に渡って繰り広げられるのは、
「家庭」という縛り無き(もしくは恵まれなかった)
3人が他者との繋がりを回復する物語だ。

前作『アウトロー』では超然としたキャラクターが
どこか板についていなかった感もあった、
トム・クルーズのジャック・リーチャー。

が、今回は「子供とロクにコミュニケーションも取れない」という
一匹狼の弱点がはっきり見えることで、観客としても受け止めやすい。

このリーチャーと逃走劇を共にするのが、
情報漏えいを疑われたアラサー独身の女軍人、ターナー少佐(コビー・スマルダーズ)と
リーチャーの隠し子疑惑のツンデレ少女、サマンサ(ダニカ・ヤロシュ)の二人だ。

3人が会話を交わす様子は、傍から見れば親子にしか見えないし、
あからさまに、家族関係を示唆したものとして描写されている。

ところが実際には、
子供のいないリーチャーは接し方もわからず
ドライで突き放した対応しか出来ない。

対するサマンサも、父親のいない家庭環境に育ち、
こちらも大人に対して、ヒネた言動で応することしか出来ない。
(でも、たまに子供らしくなったりと、ティーンエイジャーならではの不安定さもあり)

その二人の間に立つターナー少佐も、
女だてらに生きてきたアラサーの軍人ということで
「女性扱い」をされた途端に、烈火のごとく怒り狂う。

主人公が「俺が一人で行ってくるから、待っててよ」と言うと、
「は? 私は子守してろってか! 保守的思想の持主か、この野郎!」
なんて怒り方をするヒロインを見るのは、
近年の映画でもかなり珍しいことだと思った。

女性主体の時代です。

トム・クルーズと強き女のコンビとくれば、
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』での、
エミリー・ブラントが思い出される。

戦場のビッチと名付けられる程の
男勝りなヒロインに振り回されるトム・クルーズは
それまで無かったトムクルの新たな一面を見せてくれたし、何より面白かった。

『オール・ユー・・・』は『アウトロー』の監督、
クリストファー・マッカリーが脚本を務めているので
やはりそのイメージは、今作にも濃く反映されているようだ。
(↓『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は関連作として、オススメです)

そして、上述してきた3人のコメディ的掛け合いの中で、
矢継ぎ早に襲い来る刺客との、テンポのいいアクションも大きな見どころだ。

その矢継ぎ早アクションの合間では、
リーチャーをつけ狙いその姿に自分を重ね合わせる殺し屋
(と言ったら、もちろん黒のロングコート着用)が
リーチャーの悪の一面を象徴したようなキャラクターで、
漫画的な対比となっていて面白い。

罠に嵌められたターナー少佐の、
中東の武器紛失をめぐる謎を追うサスペンスと
サマンサの隠し子の謎と、二つのエピソードは同時進行で語られていくが
物語的には直接関わってくるものではない。

ここらへんは、かなり大雑把な脚本となっているので、
意図的に目をつぶらないと、なかなかのノイズとなってくるだろう。

特にクライマックスで、
ある行動をきっかけにサマンサが殺し屋に居場所を特定され
最後の逃走劇へと繋がっていくのだが、ここのご都合感はなかなかにひどい。

黒幕の「あ、お前そんな感じの人だったんだ?」
ほど印象に残らない存在感の希薄さも
最後の心理戦が盛り上がりきらない原因となっている。

前作とは明らかに意識して違う方向性を打ち出していて、
『アウトロー』に乗れなかった人(俺です)にもオススメ。

さらに前作を未見の人でも全く問題なく見れるので、

「チケット買わずに来たら、
お目当ての映画が満席で、彼女がキレそうだ。
何でもいいから、とりあえず退屈しない映画はどれだ!?」

という時には、うってつけの作品だろう。

星は5段階中3(というか、3.5)
★★★☆☆

にしても、近年のトム・クルーズ出演作品は、
観客へのいきすぎたサービス精神が時に狂気を感じるほどの境地に達しており
(特にM.I.シリーズで顕著に表れている)、
改めて本人の「ジャッキー・チェンになりたい願望」が高まりまくっているようだ。

こちらはM.I.シリーズとは、
一線を画したテイストのキャラクターとして
今後も続編には期待できそう。

いっそのこと毎回監督を変えて、
ジャック・リーチャーというキャラクターを
思う存分に色付けしていってくれれば、
末永く愛されていくのではないだろうか。

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