映画「溺れるナイフ」 3/5 (1)

ジョージ朝倉、原作の少女マンガ『溺れるナイフ』を小松菜奈、菅田将暉、主演で実写映画化。

監督は『おとぎ話みたい』『5つ数えれば君の夢』で注目を浴びた山戸結希。

今回はそんな「溺れるナイフ」を見た感想と無料で視聴する方法をまとめてみました。

溺れるナイフのあらすじ

東京で雑誌モデルを務める望月夏芽(小松菜奈)は、急に父親の郷里である浮雲町に転居することになる。

彼女は都会とはかけ離れた田舎での地味な生活に幻滅してしまうが、長谷川航一朗(菅田将暉)と出会ったことで人生が一変する。

彼は田舎町で有名な神主の一族の出身で、夏芽はひねくれ者で一風変わった航一朗に強く惹(ひ)き付けられる。

◆引用:シネマトゥデイ

溺れるナイフの評価・感想

踊るように恋する二人に、物語は必要か?

監督の山戸結希は、狭間にいたのではないだろうか。

登場人物たちを魅力的に美しく撮ること、映画の物語を紡ぐこと、この2つの間で揺れていたようだ。

前半のみで終わっていても良かったのでは

前半は、夏芽(小松菜奈)とコウちゃん(菅田将暉)の出会いから相愛となるまで、そして、その絆が破たんする、きっかけとなる事件までを描く。

はっきり言ってここらへんには、ストーリーらしいものは存在しない。

転校してきたヒロインが、クラス内に溶け込んでいくまでの描写とか、他の登場人物たちとの関係性を築いていく様子は、全くといっていいほど描かれない。

これは夏芽の目に、コウちゃん以外のものが映っていないからだ。

後半では重要な役割を担う、クラスメイトの大友(重岡大毅)やカナ(上白石萌音)が海や空と同じ、“背景”としか扱われないことがその象徴と言える。

出会ってから恋人となるまでの過程も、ぶつ切りのような編集ですっ飛ばされている。

もちろん“出会った瞬間に恋に落ちている”ので、それで間違ってはいないのだが、このすっ飛ばし感のリズムに置いてきぼりを喰らう人も多いだろう。

究極的に神秘性をはらんだビジュアルを持つ二人は、まるでダンスかのように、言語を排した身体的な動きで愛を語らう。

その動きは動物の求愛行為にも見えるほど、本能的なものだ。

ここまでの前半部は、山戸結希の過去作品から連なる詩的で叙情的な演出が、美しき風景と共に画面いっぱい炸裂しまくっている。

この二人の神秘性に富んだやり取りを見せて映画は幕を閉じる、ことは出来なかった。

なぜなら、監督には語りたい、語らなければいけない原作の物語が存在しているから。

そして、この物語そのものが、映画の質を大きく変えるものになっている。

正直、この前半部のみを膨らませた中編にして終わっていれば全く違った印象を、良い方向で残すことが出来たのではないだろうか。

もちろん原作とは別物という不満も残すことになるが、“映像化に伴う改変”として、監督の資質を活かすためとしてもどちらの意味でも、見てみたかった。

と、思った人には、山戸結希の中編『おとぎ話みたい』を勧めたい。

(まさかTSUTAYAで大量に置かれているとは思わず、店頭で仰天した。)

中盤の演技に注目!

中盤のある事件をきっかけに、二人は顔を合わせられなくなる。

ここから、ほぼ“背景”であった大友が夏芽との交流を深めていくことで、物語は違う方向のラブストーリーへと変質していく。

ここでの夏芽と大友の掛け合いは、アドリブにも見えるほどナチュラルで(おそらく、ある程度はフリー演技の演出が入っているのだろうが)演じる小松菜奈と重岡大毅、個人の魅力が爆発している。

技術的な上手さが売りではない小松菜奈は、セリフ回しに難があるものの重岡とのやり取りにおいては、その難は目につかない。

同時に重岡大毅の上手さも際立つ。

例によって、ジャニーズという色眼鏡で侮ってはいけない才能だ。

夏芽に別れを告げられて、「おら東京さ行ぐだ」を泣き笑いしながら熱唱する姿は、この映画のハイライトとも言っていい名シーン、名演技だ。

そしてコウちゃんと二人のシーンにおいては、この世のものとは思えぬ存在であった夏芽は、大友との交流を経て、初めて“現実の女性”としてこの世に降臨する。

実は、この着地自体が、夏芽の芸能人(被写体)としての魅力を失わせるという物語的な仕掛けになっているのは面白いところ。

原作にある要素なのかはさておき、ここを明確に描写してきたことは全体的にバランスがいびつな本作の中でも上手い一手だ。

悲劇的かつ幻想的なラストを見ると、やはりこのシーンと前半部をくっつけてほしいと改めて思うのだが、原作とは違うこのラスト自体はとても美しかった。

個人的な評価は5段階中星3つ

山戸結希の才能は疑いべくもないほどに満ち溢れているが、商業映画として売り出す中で、どっちつかずになってしまったのは、プロデューサーや周囲のコントロールも効いていなかったように感じる。

それにしても『渇き。』の時といい、なぜどの監督も小松菜奈にこんなにも膨大なセリフを与えてしまうのか?
(この際、原作がどうとかは置いといて)

彼女が100点の活かされ方をした作品にはまだ出会えていないが、それは今後の邦画界全体で、取り組んでいってほしい課題である。

なぜかって?

可愛いは正義だからだ。(←言ってみたかったのだ。)

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読者さんの評判・口コミ

3/5 (1)

前半のみを膨らませた作品でも・・には同感。
でも夏芽と大友のシーンはさらにキュンとしてしまった。
もうできない10代の恋心の直球感。
大友=重岡(しげおか)くんに一瞬恋したので5つ星。

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